水曜を除く毎朝、9時30分ごろになるとラジオ体操の音楽が聞こえてきます。校長室の窓から外を見ると、竹箸班の生徒と教師がラジオ体操をしています。体操が終わり、しばらくすると切断機の回る音と生徒たちの元気な掛け声が聞こえてきます。長さ数mの竹が切断され、竹箸班の作業学習が始まります。切断された竹は、なたを使って縦に割られ、荒削りの行程に入ります。荒削り、中削り、仕上げ削り、そして先削り、これらの行程は機械を使って行われます。担当の生徒は、安全に留意し、真剣な表情で取り組んでいます。危険防止のため床面の清掃も欠かせません。できあがった箸は最後にサンドペーパーで磨かれ、一定の基準を満たしたものが西備の竹箸として製品になります。最近は外国から安い箸が大量に入っており、価格競争はできないのですが、西備の竹箸は、一膳一膳丁寧に作られていることは間違いありません。作業の最後には道具類の整理整頓と清掃をしてまた次の日の作業学習を迎えます。