本校では「はた らく 人」を教育の理念にしています。「はた らく 人」とは、「健康な人」「多くの人や地域と関わって暮らす人」「仕事や役割を通して社会に貢献する人」「余暇を上手に利用できる人」と考えています。高等部を卒業して10年、28歳の時にそうであってほしいと願っています。そのために必要な教育を進めていこうとこのホームページでも紹介をしています様々な実践に取り組んでいます。
さて、先日本校生徒にまつわるちょっといい話を聞きました。高等部の生徒には、通学に路線バスを利用する生徒がいます。特に登校時は、地元の高等学校に通う高校生と同じバスになります。登校時のバスは混み合うのですが、高校生の中には、二人掛けの座席に自分が座り、横には自分の荷物を置いている生徒もいるようで、実質一人掛けのようになることもあるようです。そんなある日、途中からご老人がバスに乗ってこられたそうです。荷物は座ってもご老人の座る席はなかったようです。しばらくすると本校の生徒が立ち上がって、そのご老人に席を譲ったということでした。それを見た高校生達は自分達の行動がとても恥ずかしく思えたということです。マナーとしてバスの座席を譲ることもとても素晴らしいことですが、その行為が周囲の人にもよい影響を与えたという点で、「貢献」という言葉にまさに当てはまると感動した次第です。